日常会話やドラマの聞き取りに必須!?英語のReductionの基本をマスターしよう!

英語学習法
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英語ネイティブ同士の会話やドラマなどカジュアルなトークで聞き取りづらく感じること、ありますよね。話している内容はそんなに難しくないはずなのになぜ聞き取りが難しいのでしょうか?

それは、気軽な会話であればあるほどReduction(リダクション)が多用されるのがひとつの大きな原因です。Reductionとは英語の発音において、言葉の中の音を省略して簡略化する技法でより自然な英語の音になります。

ネイティブにとっては自然な音でも英語学習者にとっては難しいReduction、今回は知っておきたいReductionや使い方などをご紹介します。

Reduction(リダクション)とは?

英語のReduction(リダクション)とは、英語の発音において、言葉の中の音を省略して簡略化することです。例えば、”going to”は”gotta”(ga-ta)、”want to”は”wanna”(wa-na)といったように、より自然な発音にするために行われます。ネイティブスピーカーは日常的にリダクションを使用するため会話をスムーズに進めていくためには必須になります。しかし、リダクションは発音が簡略化されてギュッと短くするため馴染みがなく習得には練習が必要です。英語をより自然に聞こえるように話すためには、リダクションを理解し実践することも必要になってきます。

 

よく使われるReduction12選!

では実際によく使われているReductionをご紹介します。聞きなじみのある表現も多いのでまずはこの中で使いやすそうなものを実際の会話で使ってみてくださいね。

1.”gonna” – reduction of “going to”

・I’m gonna study abroad next year.(来年海外で勉強をする予定だよ)

・He said he’s gonna meet us at the restaurant later.(後でレストランで会おうって彼が言ってたよ)

・I gonna finish this project before I can go home.(家に帰る前にこのプロジェクトを終わらせるつもり)

・She’s gonna be so surprised when she sees her birthday present.(彼女、誕生日プレゼントを見たら驚くよ!)

・They’re gonna perform a new song at the concert tonight.(今夜のコンサートで新しい歌をやるみたいだよ)

2.”wanna” – reduction of “want to”

・I wanna go to the beach this weekend.(今週末にビーチに行きたい。)

・Do you wanna come to the movies with us?(私たちと映画に行きたい?)

・He doesn’t wanna eat pizza for dinner again.(彼はまた夕食にピザを食べたくない。)

・I wanna be a doctor when I grow up.(大きくなったら医者になりたい。)

・She looks like she wanna talk to you about something important.(彼女は何か大事なことを話したいように見えるね。)

3.”gotta” – reduction of “got to” or “have got to”

・I gotta wake up early tomorrow for work.(明日仕事のために早く起きなきゃ。)

・We gotta finish this project before the deadline.(締め切り前にこのプロジェクトを終わらせなければなきゃ。)

・She’s gotta go to the dentist for a check-up.(彼女は歯医者に検診に行かなきゃ)

・They gotta buy some groceries for the party tonight.(彼らは今晩のパーティーのために食料品を買わなきゃ。)

・He gotta take a break from work to rest his eyes.(彼は目を休めるために休憩しないと)

4.”kinda” – reduction of “kind of”

・I’m kinda tired today.(今日は少し疲れている。)

・That movie was kinda scary.(その映画はちょっと怖かった。)

・She’s kinda shy around new people.(彼女は新しい人には少し恥ずかしがり屋だ。)

・He kinda reminds me of my old boss.(彼は私の昔の上司のように思える。)

・This restaurant’s food is kinda salty.(このレストランの食べ物は少し塩辛いように思える。)

5.’cause” – reduction of “because”

・I can’t go out tonight ‘cause I have to study.(今晩は勉強しなければならないので出かけられない。)

・’Cause it’s raining, the game has been postponed.(雨が降っているので、試合は延期された。)

・She’s not feeling well ‘cause she ate too much last night.(彼女は昨晩食べ過ぎたので体調が悪い。)

・I love this song ‘cause it reminds me of my childhood.(この曲は私の子供時代を思い出させるので好きだ。)

・We have to leave early ‘cause the traffic is always bad at this time.(この時間は交通がいつも悪いので早く出発しなければならない。)

6.”lemme” – reduction of “let me”

Lemme know if you need any help.(何か助けが必要なら教えて。)

Lemme see if I have any cash.(現金があるか確認してみる。)

Lemme finish my coffee and we can go.(コーヒーを飲み終わってから出かけよう。)

Lemme ask you a question.(質問があるんだけど。)

Lemme guess, you forgot your password again?(推測するけど、またパスワードを忘れたの?)

7.”sorta” – reduction of “sort of”

・I’m sorta hungry, but not enough to eat a full meal.(お腹は空いてるけど、大食いするほどではない。)

・That movie was sorta good, but I expected more.(その映画はまあまあ良かったけど、もう少し期待してた。)

・I’m feeling sorta tired today, so I think I’ll take a nap.(今日はちょっと疲れているから、昼寝しようと思う。)

・He’s sorta like a brother to me, we’ve been friends for so long.(彼は私にとって兄弟みたいな存在で、長年の友達だ。)

・It’s sorta hard to explain, but I just have a feeling about it.(説明するのが少し難しいんだけど、ただなんとなく感じるんだ。)

8.”ain’t” – reduction of “am not” or “is not” or “are not”

・You ain’t seen nothing yet!(君はまだまだだ!)

Ain’t nobody got time for that.(そんなことに時間を取られてる人はいない。)

・I ain’t going to that party, it’s gonna be boring.(あのパーティーには行かない、つまらなそうだから。)

・That ain’t the way it works around here.(ここではそんな風にはやってないよ。)

・I ain’t gonna lie, that was the best meal I’ve ever had.(嘘はつかないけど、あれは今まで食べた中で一番美味しかった。)

9.”gimme” – reduction of “give me”

Gimme a minute to think about it.(考える時間をちょうだい。)

・Can you gimme a hand with this box?(この箱を持って手伝ってくれない?)

Gimme one reason why I should trust you.(あなたを信じる理由をひとつ教えて。)

・Hey, gimme a call when you get a chance.(ねえ、暇なときに電話してね。)

・Just gimme the highlights, I don’t need all the details.(要点だけ教えて、詳細はいらないよ。)

10. “wassup” – reduction of “what’s up”

「Wassup」は、「What’s up?」の短縮形で、「こんにちは」「最近どう?」など、親しい友人や知人とのあいさつや会話のはじめによく使われます。

A: Wassup man? Long time no see.
B: Hey! Not much, just busy with work. You?
A: Same here, been swamped lately.
(A: やあ、お久しぶり! B: おう、元気か? A: うん、忙しいだけだ。お前は? B: 俺も同じく、最近忙しいんだ。)

Wassup everyone! How’s it going?
(みんなお元気?最近どう?)

A: Wassup with that project you were working on?
B: It’s coming along, just need to finish up a few things.
(A: あのプロジェクト、進んでる? B: まあまあだよ、もうちょっとやることあるけど。)

・Hey, wassup? You seem a little down today.
(おい、どうしたんだい?今日はちょっと元気がないみたいじゃないか。)

A: Wassup with your plans for the weekend?
B: Not sure yet, thinking of going to the beach if the weather is nice.
(A: 週末の予定はどうなってる? B: まだわからないけど、天気がいいならビーチに行こうかなって思ってる。)

11.”hafta” – reduction of “have to”

・I hafta finish this report by tonight. (私は今晩までにこのレポートを仕上げなくてはならない。)

・We hafta catch the next train if we want to make it on time. (時間通りに着きたければ、次の電車に乗らなくてはならない。)

・Do you hafta go already? (もう行かなくてはならないの?)

・She said she didn’t hafta work on weekends. (彼女は週末は働かなくてもよいと言った。)

・They hafta get permission from their boss to take time off. (彼らは休暇を取るために上司の許可を得なくてはならない。)

12. “whaddya” – reduction of “what do you”

Whaddya wanna do today? – 今日は何したい?
Whaddya think of this song? – この曲はどう思う?
Whaddya gonna wear to the party? – パーティーに何を着ていくの?
Whaddya doing later tonight? – 今晩は何してるの?
Whaddya mean by that? – それってどういう意味?

なぜ英語ネイティブはReductionを使うの?

会話のスピードを上げるため

英語のReductionは、単語を短く、弱く、滑らかにすることで、会話のスピードを上げる効果があります。ネイティブスピーカーは、Reductionを自然に行うことで、よりスピーディーで流暢な会話を行うことができます。

英語のリズムを加えるため

英語には、明確なリズムがあります。Reductionは、単語の弱い音を短く発音することで、このリズムを強調し、英語らしいサウンドを作り出す効果があります。

口の動きを減らすため

Reductionは、単語を短く、弱く、滑らかにすることで、発話者の口の動きを減らすことができます。これにより、発話者はより効率的に会話を行うことができ、会話のスピードを上げることができます。

まとめ

会話において教科書のような言葉を使わないのは日本語も同様。日本語も会話ではくだけた表現や短縮した言い方をすることも多いですよね。リダクションを習得するのは難しいですがよく使われるものを少しずつ練習していくことで聞き取り力を向上させ、ナチュラルな会話についていけるようになっていきたいですね!

 

 

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