はじめに
教室は基本的にベビー・キッズ向けなのですが、保護者の方から「自分もやりたい」というご要望をいただき、大人向けプライベートレッスンも行っています。その中で基本から勉強したい方にお勧めしているのが、英文法の基礎の学びなおしです。ただ学生時代のようにテスト対策などをする必要はなく、重要な部分をザックリ理解することのほうが大切！「イメージでザックリ学ぶ英文法講座」としてテーマごと何回かに分けて学んでもらっています。
英文法はとっても大事！
文法というと難しい。。とか色々覚えなきゃいけないことが多い、などネガティブな印象を持つ人が多いかもしれません。自分自身も英語を学びなおすときに真っ先に手を付けたのが英文法の総さらい。私自身は学生時代、実は英語は苦手科目で特に英文法が好きではありませんでした。でも実際に英語を話すことを目標として勉強をする上で文法は欠かせないもので、一通りの学校での授業を学んだあとで改めて学習する実践的な英文法はとても興味深いものでした。子どもは文法をから学ぶよりも英語に触れることから始めたほうが良いのですが、大人が学習する際には文法を頭に入れておいたほうが効率的です。
英文法の肝！時制について
英文法と一口に言っても多岐にわたるのですが、その中でも肝となるひとつが「時制」だと思います。日本語は時制は曖昧で、感覚としても意識があまりない部分なので、ピンとこないのですが、英語ネイティブの人の言語運用の気持ちに沿って考えていくと本当に面白いです。言葉は「ルールありき」ではなく人の気持ちがベースとなってフレキシブルに使われているのだと感覚として実感できるようになると、「文法を間違ってはいけない」という気持ちから解放されてラクになりました。（もちろん、間違えると言いたいことが誤解して伝わってしまう項目もありますが）
「時制」は個人的には一番学校で学んだこととネイティブの使い方が違うなあと感じた部分でした。ルールよりも気持ちに沿って使われているのだと思います。
現在時制-Present Tense
中学校で一番最初に学ぶ、「現在形 Present Tense」。その名の通り現在のことを話すときに使う、というのが基本ですが、実はそれだけではなく、現在形がカバーできる範囲はとても広いです。
今日学校に行く
→これは現在（今日）限定のことを示しています。
I go to school every day 毎日学校に行く
→これは…過去、未来、今を表す「習慣」になります。
他にもことわざや絶対的な決まりごとも現在形を使います。
The earth goes around the sun. 地球は太陽のまわりをまわる
Time is money. 時は金なり
発話の気持ちで考えると、現在形は自分の気持ちに一番【Fitしていること】、【近いこと】、【くっついていること】、になります。
今の自分（主語）の感覚とずれがないことに対して現在形を使います。
話している瞬間に確信していること、やることに対しては現在未来（過去）関係なく現在形で話します。
例えば・・・
私は明日公園に行きます。(習慣的に公園に行っているので明日も行く、ニュアンス）
I will go to the park tomorrow.明日公園に行こうかな。
（今思いついている、本当に行くかは不確か、なニュアンス）
またニュースなどでは過去のことでも現在形を使うことが多いです。現在形は自分にフィットしている→強い印象を与えるため、アンカーがあえて現在形を使っているということだそうです。
現在形は曖昧で感覚的！
現在形は現在のことだけでなく様々な状況に使われています。全体に共通しているのが主語とのFit感があります。ネイティブの人たちはルールを超えて感覚的に現在形を使っているので、ノンネイティブの私たちが使いこなすのは少し難しいですが、ドラマやネイティブの会話を聞いていて少し時制に気をつけて見ると、「こんな時には現在形なんだー」と少しずつ感覚を積み上げることができます。
こんな風にルールだけではなく、話者の気持ちベースで言葉が発せられていることを知るのはおとなが英文法を学びなおすのにとても大事だと思います。
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